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神前幕によく使われる神紋
神前幕のオリジナル制作には、大きく分けて無地の物と紋をプリントした物の二種類があります。神棚幕や門幕としてオーダーメイドする場合にはその家の家紋を名入れ印刷することになりますが、神社幕として特注製作の場合は神紋を名入れします。
普段何気なく見ている神紋ですが、それぞれの意味や由来があります。これらを知ることで、ご自宅の神棚幕を注文製作する際にもきっとお役に立つはずです。通販や専門店で門幕や玄関幕を購入する前に、ご参考までにご一読を頂ければと思います。
- 巴紋【ともえ-もん】
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「神社紋」の中でも最も有名な物の一つがこの巴紋です。特によく見かけるのは上図のような「三つ巴紋」と呼ばれるもので、八幡宮系列や八坂神社を中心に神前幕の特注デザインに広く製作されています。
この紋は弓矢の鞘の形が元になっているとされ、源頼朝をはじめとした武家との関わりの深いと言われています。また古代の神具「勾玉」がモチーフという説もあり、神社幕や神棚幕の制作では定番かつ縁起のいい紋です。
- 稲紋【いね-もん】
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名前の通り京都伏見・稲荷神社の紋として有名で、日本全国で広く神前幕として注文製作されています。上図のような形状は「抱き稲紋」と呼ばれ「鈴木」という苗字の家紋としてもよく使われている紋です。
発祥は熊野神社だと言われ、米は古来から通貨の代わりの意味も持っていたため、商売繁盛の意味もあるありがたい紋になります。神社幕はもちろん、老舗店舗の玄関幕としての作成にも最適です。
- 亀甲紋【きっこう-もん】
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亀甲とは紋の外側の六角形の部分を表し、この中に様々な他の紋が入ります。上図は「二重亀甲に剣花菱」と呼ばれるもので、出雲大社がこの紋を使っており、全国の多くの神社が亀甲を印刷した神前幕を特注しています。
- 梅紋【うめ-もん】
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菅原道真に由来があり、天満宮・天神様の神紋として広まりました。上図は大宰府天満宮の「梅花紋」と呼ばれるものです。梅紋には多くの種類があり、見栄えがいい事から装飾として神前幕の制作に使われることもあります。
- 卍紋【まんじ-もん】
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元々は寺院に使われることの多い、仏教由来の紋ですが、神仏習合以降に卍紋を飾る神社も現れるようになりました。古来から吉祥天や幸運を表す縁起のいい紋なので、様々な神前幕のオリジナル制作に使うことができます。
神前幕の色にはどんなものがあるの…?
オリジナルデザインで作成される神社幕の色合いは、白や生成りの色に黒でプリントを施したものか、紫の下地に白抜き名入れを施すものがほとんどです。通販の既製品の神棚幕でもこうした色合いのものが激安・格安な価格で販売されています。
本来は平常時に白色を、祭礼時に紫色の神社幕を使います。元々紫は魔除けの力を持つと言われる色であり、神前幕の作成に取り入られたという説もあるようです。神社によっては使い方が異なる場合もあるので、個人で作成する場合には、あまり難しく考える必要はないでしょう。