ライブ幕生地の身近な使われ方
「テトロン」や「ターポリン」など、ライブ幕の制作に使われている生地の名前は普段なかなか聞き覚えのないものです。バンド幕のオリジナル製作をしようと思っているけれど、どんな生地なのか、いまいちイメージが掴めないという声も頂いています。
しかしこうしたバックドロップ幕の生地は名前が聞き慣れないだけで、普段の生活の中でも自然と使われている素材です。ここではライブ幕をより身近に感じてもらうため、その日常的な用途の一部をご紹介しています。
- イメージを掴んでオリジナル制作に役立てよう
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ライブ幕やバンド幕の特注製作を行う際に、素材がどんな日常的な販売商品に使われているかを知っていれば、より具体的なイメージが掴みやすくなります。場合によっては家や近所で直接触って、質感を確かめることも出来るはずです。
テトロントロピカル
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ライブ幕以外の用途
国旗、のぼり旗、イベント用暖簾など
- 格安、軽量で使いやすい
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テトロントロピカルはライブ幕のオリジナル制作に使われる生地の中では、比較的薄手であり格安な生地になります。軽量なので舞台上での設営や撤収、ライブハウスをツアーで回る際などに持ち運びがしやすいのが特徴のバンド幕生地です。
激安で購入がしやすい一方で、化学繊維の生地独特の光沢感があり、フルカラー印刷が色鮮やかに出るライブ幕の素材です。この利点を生かして、よく国旗や厚手の、のぼり旗などの作成に使われています。
適度な厚みと軽さで、プリントが綺麗に出る生地であるため、イベント用の暖簾など展示会やイベント関連の通販アイテムとしても幅広く販売されています。野外フェスで使うような大型のライブ幕を特注で作成する時にも、軽量であることは大きな強みになります。
テトロントロマット
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ライブ幕以外の用途
国旗、のぼり旗、イベント用暖簾など
- 多用途に使えるバランス型
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ライブ幕の注文製作に使われるポリエステル系生地の中では、比較的厚手で丈夫なのがこの生地になります。耐久性と質感に優れているので、中~長期間に渡って使い続けるバンド幕を、オーダーメイドで作成する際にお薦めの生地になっています。
フルカラープリントも綺麗に印刷することができ、シワになり難い特性を持っているので、バックドロップ幕以外の用途ではテーブルクロスやタペストリーなど、店舗の装飾アイテムによく使われています。バンドやアイドルのロゴや名入れも美しくプリントでき、高品質なライブ幕を作成することができる素材です。
ライブハウスなどの屋内使用のほか、耐久性を生かして野外フェスなど短期間の屋外イベントにも使われるライブ幕の素材です。
2類ターポリン
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ライブ幕以外の用途
工事現場の養生シート、仮設テントなど
- 耐久性重視の屋外用途に
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オリジナルのバックドロップ幕を製作する素材の中で、最も丈夫で耐久性があるのがこの2類ターポリン生地になります。丈夫であることを生かして、工事現場の養生シートや屋外用の仮設テントなどに使われています。雨風に晒せる場所に使われることが多いことからもこのライブ幕生地の耐久性の高さがよくわかるのではないでしょうか。
屋外のステージに常設しておくようなライブ幕の制作をオーダーする場合、ほとんどの場合はこの生地一択になります。またコンサートの舞台に飾るバックドロップ幕、というよりはライブハウスや野外フェスの入り口付近に設置する、看板に近い用途で使うためにオーダーメイドの注文をされることも多い生地となっています。