ライブ幕を長持ちさせるために
特注で作成したライブ幕はステージの顔であり、そしてバンドの象徴もあります。何度も激しいライブを繰り返していると、幾ら丈夫なバンド幕でも次第に汚れてきてしまいます。
バンドでツアーなどを回っていて、せっかくオーダーメイドで制作したライブ幕が汚れていたら、本人たちもお客さんも残念な気持ちになるのではないでしょうか。そこでここではオリジナルで製作したバックドロップ幕のお手入れ方法を紹介しています。
生地別のメンテナンス
ポリエステル系生地(トロマット・トロピカル・ポンジ)
オーダーメイドで作成されるバンド幕のほとんどにこの化学繊維生地が使われています。比較的格安、激安で製作できるので、まだ予算の少ないバンドでも作りやすいライブ幕の素材です。また、カラープリントが色鮮やかに出力できるのでバンドのロゴや写真なども綺麗に印刷できるのも人気のポイントとなっています。
- お手入れ方法
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この素材で作成されたライブ幕は、洗濯機は極力控えて手洗いすることが出来ます。特に長時間コンサートの熱気に包まれた後や、野外フェスでライブを行った後などにはメンテナンスしておくことをお薦めします。ただし漂白剤や蛍光剤はバンド幕のプリントが劣化してしまう可能性がありますので使わないよう注意して下さい。
洗った後はライブ幕を陰干しでよく乾かし、直射日光と湿気が少ない所に保管しましょう。機材車の中にバンド幕を放置しておいたりするのはあまりお薦めできません。
ビニール系生地(ターポリン)
工事現場の養生シートとしても販売されているビニール系のターポリン生地は、野外フェスなど耐久性の求められる場面の特注ライブ幕によく使われます。コンサートの舞台以外ではイベント名を名入れしてライブハウスの屋外に掲げられ、バックドロップ幕というより看板に近い用途でオリジナル制作やオーダーメイドがされることもあります。
- お手入れ方法
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長期にわたるツアーや野外フェスでも使える丈夫な生地ですが、汚れてしまった時にタワシなどで強く擦ると印刷面が剥がれてしまう可能性があるのでご注意ください。また収納する時に折り畳んでしまうのもライブ幕のプリントが剥がれる原因となってしまいます。汚れた時は柔かい布で優しくふきとり、丸めて収納しましょう。
耐久性が高いのでお手入れ次第で長くお使いできるライブ幕ですが、その分重量があります。移動や持ち運びがしづらい面がありますので、ライブツアーの時などは気を付けましょう。
ライブ幕ってどのくらいの期間使えるの?
オリジナルで通販制作したライブ幕がどのくらいの期間使えるかは、一概に言うことはできません。同じ生地でも舞台環境やステージの激しさ、設置環境などによって変わってきます。
一般的な幕の耐用年数はポリエステル系生地で約1年、ビニール系生地で約2、3年と言われています。しかしこれは常設した場合なので、不定期に設置することの多いバックドロップ幕の場合では設置時の天候や保管に最新の注意を払って頂ければ、もう少し長持ちする可能性が考えられます。
せっかく特注でライブ幕を購入したのですから、できる限り長くお使い頂ければ幸いです。そのためには適切なメンテナンスが大切です。しっかりとお手入れをして、注文製作したバックドロップ幕をより、長くお使い頂ければと思います。